科学技術への確かな理解を有する高度専門職人財は、どの地域でも引っ張りダコです。ここではAcaliで培った企業調査の経験をベースにして、自然科学系の高度専門職人財に訴求するような企業PRのノウハウの一部をご紹介します。
ポイント1
自然科学系学生の素顔をリサーチする
企業の皆さんは自然科学系の学生というとどんな学生を思い浮かべますか?人間よりも機械が好きなマッドサイエンティストのような学生や漫画やアニメが大好な口下手オタク学生を思い浮かべる方も少なくないでしょう。しかしこのようなステレオタイプな学生像は間違っています。
そもそも自然科学系の学生といっても専門分野の幅はかなり広いです。もちろん、学生の興味や関心も多様です。抽象的な理論に関心のある学生もいれば、テクノロジーの開発や運用に関心のある学生もいます。また、近年は自然科学の分野でもコミュニケーション能力の育成が課題となっており、自分の考えを自分の言葉でしっかりと伝えるトレーニングを受ける学生も増えてきています。自然科学系=オタクというイメージは過去のものです。
自然科学系学生に対するPRを行うためには、自然科学系の学生の素顔を掘り下げることが大事です。自然科学系の学生の素顔を探りたいと思った方は、是非ともCOC推進室にお問い合わせください。本学のキャリアセンターを紹介したり、学生と地域住民が集う場「やわらぼ」を紹介いたします。そこで自然科学系学生の素顔を探っていってください。自社をPRするための切り口が見えてくるはずです。
ポイント2
大学での学習と職場での仕事のつながりを明らかにする
どの学部の学生もそうですが、自分が大学で学んでいる知識や技術が、自分の将来にどのように繋がっていくのか、皆が期待と不安を抱えて学生生活を送っています。これは逆に言えば、大学での学習と職場での仕事のつながり(linkage/relevance)を訴えていくことで、学生の興味関心を自分たちに向けることができるということです。
Acaliではそれぞれの企業の特徴を一言で表す言葉を「IT」とか「発電」といったキーワードの形で記載しています。また「ビッグデータ」や「再生可能エネルギー」というような学術的にも話題になっているキーワードを記事に積極的に取り入れて、企業の魅力をアピールしています。このような「釣り方」は自然科学系の学生にとってはとても有効です。
自分の会社の魅力を学生に伝えるために、どんな言葉を使えばいいかわからないというあなた。Acaliを参考にPRのメッセージを考えてみてください。記事の中にヒントが散りばめられています。(COC推進室への問い合わせも歓迎です!)
ポイント3
創造性や意外性のある仕事を紹介する
一般的に、学生は将来自分が就くであろう仕事が退屈なものであるよりも刺激に溢れたものであることを期待しています。もちろん実際の仕事というのは、バラ色の世界ではないわけですが、やはり学生が「なるほど!」「そういう仕事もあるのか!」と思わせることで、学生の興味関心を引くことができます。
実際に青森の企業を見渡してみると意外なところで活躍する自然科学系の人財はたくさんいます。Acaliではりんごの土壌実験に従事する「リケジョ」だとか学校の先生が「6次産業化・グローバル化」を授業で取り上げていたりとか、想像もしなかったようなユニークな仕事はたくさん隠されています。
自分たちの企業が、自然科学系の学生とどのように関わっていくのか。この問いに対する答えは、実は千差万別です。Acaliの記事の中に、様々な答えを用意してみました。まずは記事をご一読ください。自分たちでも気づかない形で、自社の取り組みが自然科学系の学生と関わっているかもしれません。