弘前大学地域創生本部では、令和5年11月7日(火)に青森県児童館連絡協議会と共催し、アピオ青森にてハイブリッド形式で「児童館職員・放課後児童支援員研修会」を開催しました。
この研修会は、放課後児童健全育成事業に携わる関係者が、発達障害などの配慮を必要とする子どもに対して適切な対応を行うための方法を学習するとともに、意見・情報交換により、今後の子どもの放課後支援について考え、現場での円滑な活動に活かしていくことを目的としています。
まず、東北福祉大学総合福祉学部福祉心理学科 講師 柴田 理瑛氏から「気になる子どもへの支援」についての講義が行われ発達障害、愛着不全といった関心の高い内容に参加者は熱心に聞き入っていました。
次に、「作業療法士による放課後の場への訪問で分かってきたこと」をテーマに青森中央短期大学 非常勤講師 松浦 淳氏から青森県作業療法士会と学童保育との関わり、コンサルテーションについての実践紹介の後、「さまざまな子どもたちが通う児童館・放課後児童クラブができること」をテーマに、宮城県下増田児童センター 館長 渡邊 由貴氏から、柴田 理瑛氏の助言指導のもと困っていた児童との関わりを児童センター全職員と共有して取り組んだ実践紹介が行われました。
研修会後半、会場では松浦 淳氏、オンラインでは岩手大学教育学部 准教授 深作 拓郎氏のファシリテートのもとに「チーム力をあげる」をキーワードにグループワークを行いました。自分自身、仕事について振り返り、自分が実践できそうなことなどの意見を出し合いました。講師が各グループをまわりながら、活発な意見交換が行われている様子でした。
最後に、講師からは「男性も女性もにこやかな笑顔に包まれて研修会を終えることができて良かった」、「チーム力を上げることは子ども、スタッフ一人一人を守り大切にしていくことであり、みんなで考えを出し合い、工夫しながら日々の実践につなげていって欲しい」と講評があり、研修会は終了しました。