令和2年10月10日(土)、学童保育に従事するスタッフや児童館に勤務する児童厚生員(支援者)と岩木児童センターの子どもたちを対象に「放課後の子どもの居場所づくりを考える研修会」を開催しました。新型コロナウイルス感染防止対策の観点から、講師の髙阪麻子氏(愛知県東郷町兵庫児童館 館長)はオンライン上で登壇いただきました。
紙コップ約23,000個を使い「感覚・造形あそび」をテーマとした『紙コップランド』を開催。子どもたちに造形表現や構築あそびの楽しさを伝えるとともに、支援者がどのように子どもたちと関わるのか(楽しさが倍増するような言葉がけやサポート)を学びました。はじめに“紙コップランドから紙コップの妖精たちが岩木児童センターに遊びにくる”というストーリーの「紙コップランド国の物語」の動画を子どもたちに見てもらいました。その後、子どもたちには紙コップに好きな顔を描いてもらい、自分だけの紙コップの妖精を作りました。
次に、髙阪先生より紙コップランドでの遊び方の説明があり、弘前大学の深作拓郎講師が紙コップの積み方のデモンストレーションを行いました。最初は『とにかく高く積んでみよう!』をテーマに、5分以内にどれだけ高く積めるかに挑戦。その後、『自分だけのお城を作ろう!』をテーマに子ども達には自由に創ってもらいました。とにかく高いお城を作る子や、横に長く広く作る子、複雑な構造のお城にチャレンジする子など、様々なお城が出来上がりました。
お城が完成した後は、それぞれのお城を鑑賞し、品評会を行いました。その後、子どもたちが作ったお城を繋げる道を作ると、道は遊技場だけでなく廊下・玄関へと続き、巨大な紙コップランドが完成しました。最後は、すべての紙コップ1本に繋げ、子どもたちと支援者が一緒に片付けをしました。
研修会終了後に、講師と支援者を交えた「振り返り」のミーティングが行われました。髙阪先生からは、子どもたちの個々の考え方や感性が違った時にお互いを認め合う大切さや、支援者も一緒に楽しむことが重要である、とのお話がありました。参加した支援者からは、『オンラインでの登壇や動画を見せることで、ストーリー性が出てより子どもたちが研修会に入りやすくなったように感じた』や『子どもたちが会場だけでなく廊下や部屋まで使っていて、子どもたちの想像力に驚かされた』などの声が聞かれました。