弘前大学は,平成31年4月22日(月),青森県平川市との平成30年度連携調査研究事業成果報告会を,平川市の東京会館において開催しました。本報告会では,平成28年6月に本学と平川市が連携・協力に関する協定の締結を契機に取組が開始され,3年間継続して事業を行ってきた①碇ヶ関地域の活用化,②未来の担い手発掘・育成・支援,③「食ラボひらかわ」の利活用の3事業に加え,昨年度から取組みが始まった④文化財を活用した魅力発信事業の合わせて4事業について,平成30年度の取組状況・事業成果が報告されました。会場には平川市,地元市議会議員,地元企業,金融機関,弘前大学等から約70名が来場し,本取組に関する地元の関心の大きさを伺うことができました。
本報告では,始めに大学院地域社会研究科・平井太郎准教授から,地域おこし協力隊と地域との連携に関する研究結果の報告があり,続いて同研究科・土井良浩准教授から,地域の担い手発掘・育成・支援における成果報告及び3年間の総括について報告,農学生命科学部・吉仲怜助教,加藤陽治名誉教授から,市内6次産業化に向けた既存ハードの利活用についての研究や地元農業高校と連携した人材育成に向けた取組について報告がありました。これらの3事業は3年間継続して実施しており,具体的事例や先進地との比較を交えて報告があり,市内関係者へ今後の課題や現状,施策反映の糸口などを提示しました。
最後に人文社会科学部・上條信彦准教授から,市が保有する文化財を利活用するための調査研究について成果報告があり,大学のマンパワーと専門知を活かした低予算でのハード整備及び文化財を通じたシビックプライドの醸成や人材育成などへの利活用への可能性について報告がありました。