弘前大学では,幹部級職員を主な対象とした社会連携や地域貢献に関わるFD・SD事業として,青森県鰺ヶ沢町 平田 衛 町長による講演会「鰺ヶ沢町のまちづくりについて」を,平成31年2月12日(火)に弘前大学総合教育棟3階306講義室で開催しました。
この講演会は,文部科学省「地(知)の拠点整備事業」において,全学的に地域を志向した教育・研究・社会貢献を一層推進し,地域の再生・活用化の拠点となる大学を形成するため,平成17年10月に連携・協力に関する協定を締結した鰺ヶ沢町の施策に対する見識を深めることを目的として開催したものです。
講演会には,佐藤学長をはじめ,役員,部局長,教育研究評議員などの幹部職員,教職員などの本学関係者並びに関係自治体や地方金融機関も含め,57名の聴講者が集まりました。
講演者の平田町長からは,世界自然遺産白神山地の豊かな自然資源を活かした観光戦略,歴史文化(津軽藩発祥の地)・自然(山,川,海)・食を生かした観光振興,高齢者活躍の場の創造,七里長浜港・津軽自動車道の整備,RPA(Robotic Process Automation)・ICT・AI等を活用した行政サービス迅速化と質の確保向上,これからの弘前大学との連携,そして近隣自治体が相互に連携・協力し圏域全体の活性化を図る方策など,ユニークで魅力的なまちづくりについて講演がありました。
最後に佐藤学長から,「様々な自治体が共通の課題を抱えているなかで,近隣自治体が相互に連携・協力し圏域全体の活性化を図る方策は重要である。その中でそれぞれの自治体の自治が課題になっており,これをクリアしていく必要がある。大学もまた同様の課題を抱えているので,今後も相互に協力していきたい」との感想とお礼の言葉が述べられ,本講演会は盛会に終了した。