令和7年度第1回市民ボランティア講座 『地域食堂(だれでも食堂)からはじまる地域づくり』を開催しました

更新日 2025.10.23

弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは、一般社団法人みらいねっと弘前と共に令和7年10月16日(木)、今年度1回目となる市民ボランティア講座『地域食堂(だれでも食堂)からはじまる地域づくり』を、人文社会科学部4階多目的ホールで開催しました。

鳥取市では、団体・企業・行政の官民連携かつ広域連携の中で子ども食堂が実施されており、子どもを中心に地域の様々な人が集う「地域食堂」として発展しています。本講座は、そうした活動について伺い、子どもの居場所づくりに向けて私たちに何ができるのかを考えることを目的として開催され、子ども食堂の運営者や行政関係者、高校生、大学生など、計35名が参加しました。

前半では、『地域食堂(だれでも食堂)からはじまる地域づくり』をテーマに、鳥取市役所 総務部 人権政策局 中央人権福祉センター 総括主査 川口 寿弘 氏が基調講演を行いました。川口氏は講演の中で、生活困窮者支援を目的として2015年に始まった子ども食堂が、現在は地域食堂として70を超える団体の支援を得て7市町に広がりをみせていること、魅力あるまちづくり・効果的な支援の観点から官民連携プラットフォームを設立したことなどについて述べられました。特に、鳥取市が実施した調査によって、居場所の有無が子どもの自己肯定感と生活満足度に影響を及ぼすことがわかり、そのことが行政として取組みを推進するきっかけになったとお話しされていました。

後半は、講師の川口氏、一般社団法人みらいねっと弘前 代表理事の鹿内 葵 氏、コーディネーターの李 永俊 地域創生本部ボランティアセンター長(人文社会科学部 教授)が参加し、会場からの質問に答える座談会を行いました。

参加者からは、子ども食堂の活動を近隣自治体へどのように広げていくべきかという質問が寄せられました。子ども食堂を実施する意義について根拠を示しながら活動に対する理解と支援を得ること、また定期的な話題作りを行ってマスコミに活動を取り上げてもらうことの重要性が、実際の経験をもとに講師から紹介されました。
当センターでは、今後も地域課題解決に資する様々な取組みを行っていく予定です。

【弘前大学地域創生本部ボランティアセンターHP:https://huvc.net/

基調講演中の川口氏
座談会の様子

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