弘前大学は、令和7年7月25日(金)に青森県むつ市「海老川コミュニティセンター集会室」において、「令和7年度むつサテライトキャンパス『食育健康講座』」を開催しました。
本サテライトキャンパスは、青森県下北地域において、むつ市を中心に学生の滞在型学習、大学講義レベルの公開講座・講演会等の実施、大学の各種広報活動、その他地域の活性化に資する事業を実施することにより、賑わいの創出とともに、地方創生や人材育成等に貢献することを目的として、平成28年7月にむつ市、弘前大学及び青森中央学院大学がバーチャル型のキャンパスとして共同で設置したものです。
本公開講座は、青森県下北地域における特産の農水産物を素材に、弘前大学等のシーズを活用し、その機能性や機能を活かした調理方法等を紹介するもので、食育文化の向上により、生産者はもとより加工業者や販売に関わる業者のモチベーションを高め、地域産業の活性化を図ることを目的として、令和7年7月25日から10月17日まで全4回の開講を予定しています。
初回は、弘前大学 加藤陽治 名誉教授から「低カロリー高タンパクで有名な鶏肉。でも、知っていますか。食べる部位によって期待できる効果が変わるんです!」と題した講義が行われました。講義では、鶏肉はアミノ酸のバランスが非常に良く、タンパク質が体内に有効利用されやすいこと、血液中のコレステロールを低下させるタウリンが腿肉に多く含まれる等といった部位別の栄養成分の含有量等について説明がなされました。引き続き、料理研究家 坂本謙二 氏から、鶏肉を活用した「塩麹焼きの手羽先と千切り野菜」や「腿肉の南蛮漬けカレー風味」等についてのレシピ説明及び試食が行われました。
24名の受講者からは、「鶏肉が栄養豊富でいろいろな良い効果があることがわかった」「ムネ肉はボソボソした感じであまり食べていなかったが、いろいろな含有物がたくさんある事がわかり、今までよりもう少し多く食べようかなと思った」等といった声が挙がる有意義な講義となりました。



