弘前大学は、令和6年9月27日(金)に青森県むつ市「海老川コミュニティセンター」において、「令和6年度むつサテライトキャンパス『食育健康講座』」を開催しました。
本サテライトキャンパスは、青森県下北地域において、むつ市を中心に学生の滞在型学習、大学講義レベルの公開講座・講演会等の実施、大学の各種広報活動、その他地域の活性化に資する事業を実施することにより、賑わいの創出とともに、地方創生や人材育成等に貢献することを目的として、平成28年7月にむつ市、弘前大学及び青森中央学院大学がバーチャル型のキャンパスとして共同で設置したものです。
本公開講座は、青森県下北地域における特産の農水産物を素材に、弘前大学等のシーズを活用し、その機能性や機能を活かした調理方法等を紹介するもので、食育文化の向上により、生産者はもとより加工業者や販売に関わる業者のモチベーションを高め、地域産業の活性化を図ることを目的として、令和6年8月9日から10月18日まで全4回の開講を予定しています。
第3回は、弘前大学農学生命科学部准教授 前多隼人から「酸化ストレスと血圧に対するナスの機能成分の効果!」と題した講義が行われました。講義では、紫色のナスニンは抗酸化作用が期待されることや、副交感神経の調節に役立つとされるコリンエステルが含まれ血圧の調節に役立つ可能性がある旨説明されました。引き続き、料理研究家 坂本謙二 氏から、ナスを活用した「麻婆茄子豆腐」等についてのレシピ説明及び試食が行われました。
14名の受講者からは、「ナスに血圧を下げる効果があるとは知らなかったです。」「コリンエステルの効果を知ることができて得した気分です。今日からなすを積極的に食べます。」等といった声が挙がる有意義な講義となりました。