青森県弘前市内の5大学が加盟している「大学コンソーシアム学都ひろさき」では、弘前市との共催により令和6年8月20日(火)~22日(木)の日程で「共通授業」を開講しました。
この「共通授業」は、「地域の課題を理解し、地域の発展を考える」をテーマに、地域の課題を具体的に理解し、その解決について自ら考えることができる人材を育成することを目的とし、平成25年度から実施しています。本コンソーシアム加盟大学の弘前大学、弘前学院大学、柴田学園大学の3大学共同で講義を実施し、大学教員だけでなく弘前市役所職員のゲストスピーカーから現場の声を聞くことができました。講義期間中は3大学合わせて46名の学生が受講しました。
初日は「性の多様性と学校教育」のテーマのもと、性の多様性と人権について社会での取組みを交えて弘前市のパートナーシップ制度の紹介や、これからの性教育・学校教育の取り組みと課題についてグループワークを実施しました。2日目の「地域イノベーションをデザインする」では、産業イノベーションおよび市民社会イノベーションの現状と課題について学びました。さらに、イノベーションデザインのケーススタディと手法について学びグループワークを行いました。3日目は「社会的つながりとウェルビーイング」をテーマに社会の変化と社会的つながりの変化をもとに弘前市内の事例を交えながら、社会的つながりを形成するための具体的な手法について意見交換を行いました。
授業は3日間とも対面で行われ、各々が主体的に参加し活発な話し合いがなされ、参加した学生からは「今回の授業を通して、ディスカッションを通じた3日間の学習で性・イノベーション・つながりについて深い学びを得ることができた。」や「他大学、他学年の今まで交流がなかった方々とのコミュニケーションを通じて、自分になかった発想やモノの捉え方を聞くことができた。」等の感想が出されました。