弘前大学は、令和6年8月23日(金)に青森県むつ市「下北文化会館」において、「令和6年度むつサテライトキャンパス『食育健康講座』」を開催しました。
本サテライトキャンパスは、青森県下北地域において、むつ市を中心に学生の滞在型学習、大学講義レベルの公開講座・講演会等の実施、大学の各種広報活動、その他地域の活性化に資する事業を実施することにより、賑わいの創出とともに、地方創生や人材育成等に貢献することを目的として、平成28年7月にむつ市、弘前大学及び青森中央学院大学がバーチャル型のキャンパスとして共同で設置したものです。
本公開講座は、青森県下北地域における特産の農水産物を素材に、弘前大学等のシーズを活用し、その機能性や機能を活かした調理方法等を紹介するもので、食育文化の向上により、生産者はもとより加工業者や販売に関わる業者のモチベーションを高め、地域産業の活性化を図ることを目的として、令和6年8月9日から10月18日まで全4回の開講を予定しています。
第2回は、弘前大学名誉教授 加藤陽治から「青森県のカシス生産量はわが国で一番です!強力な抗酸化作用で美容と健康を維持しましょう!」と題した講義が行われました。講義では、カシスはカリウム・ビタミン・食物繊維等の栄養素がブルーベリーに比べ多く含まれており、摂取することで眼精疲労や筋肉疲労の改善、美肌に効果がある旨説明がなされました。
引き続き、料理研究家 坂本謙二 氏から、カシスを活用した「レアチーズケーキ」や「パウンドケーキ」等についてのレシピ説明及び試食が行われました。24名の受講者からは、「これまでもカシスは食べていたが、改めて機能性の高さを認識することができた」「長時間の加熱でカシスに含まれるアントシアニンが減少してしまう事を知り、今後は加熱時間に注意して調理したい」等といった声が挙がる有意義な講義となりました。