弘前大学は、6月20日(木)、同大創立50周年記念会館において、「弘大じょっぱり起業家塾2024」を開講しました。
開講式には、塾長の橋本社会連携担当理事、森地域創生本部地域創生推進室副室長、石塚大学院地域共創科学研究科副研究科長、学内関係者、そして受講生27名が出席しました。まず、橋本塾長から「今年度も高校生から社会人まで幅広い世代の方々に申込みいただき、現在36名の申込をいただいている。既に昨年度の最終の受講者数を上回っていて、人材育成事業を進めていく中で大変大きな喜びを感じている。ぜひ本起業家塾を活用いただき、それぞれの具体的な思いや目的が達成できるよう、企画提案力や実践力を身に付けてほしい」と挨拶がありました。
また、森地域創生本部地域創生推進室副室長から本起業家塾の概要説明がなされた後、受講生を代表して弘前大学大学院地域共創科学研究科1年清藤百恵さんが「アフターコロナと言われる時代、人口減少や老舗店の閉店など地方の疲弊が問題視されている。そんな中、本起業家塾のような取組は青森の価値を高めるとともに、多くの人たちの希望に繋がっていると感じる。地域課題を自分たちの問題と考え解決していけるよう、本起業家塾を通じて発想力や企画提案力を身に付けたい」と抱負を語りました。
開講式に続き、株式会社TOMUSHI代表取締役CEOの石田陽佑氏を招き「失敗から学んだ若者の起業~昆虫飼育事業による社会課題の解決~」と題した基調講演を行いました。基調講演では、石田代表取締役CEO自身の起業に至るまでの経緯や数々の失敗、趣味で終わらせないために社会性・ビジョンを定めることや共感をブランディングすることの重要性が述べられました。
本起業家塾は、12月まで11回の講義を通じ、起業や地域ビジネスに関する基本を学び、ビジネスモデルの組み立て方や地域資源を活かした経営戦略など、新たなビジネスプランにつながる学びを提供し、起業家マインドを持つ地域で活躍できる人材を育成します。
【注釈】じょっぱり=津軽弁で意地っ張りの意。「じょっぱり起業家」とは困難な状況にもしなやかに適応し、強い郷土愛を兼ね備えた起業家のことをさす。