弘前大学は令和5年12月21日、同大創立50周年記念会館において、起業家マインドを持って地域で活躍できる人材を育成することを目的とした「弘大じょっぱり起業家塾2023」の成果発表会並びに修了式を開催しました。
成果発表会では、令和5年6月から12月にわたり基礎・実践コースを履修し、各々のビジネスプランを練り上げてきた受講生のうち事前審査を通過した4名が、これまで学習してきた成果をもとに作成したビジネスプランを発表しました。
審査は「理念・意義・目標」「優位性」「実現可能性」「市場性・収益性」の4つの観点から行われ、受講生は限られた時間ながら、講師の指導を受けブラッシュアップを重ねた事業内容を審査員に対してアピールしました。審査員からはプランの実現に向けた多くの意見やアドバイスが相次ぎました。
修了式では、弘大じょっぱり起業家塾の橋本恭男塾長(弘前大学理事(社会連携担当)・副学長)から、履修条件を満たした受講生一人一人に履修証が授与されました。続いて、審査結果が発表され、ローカルフードとホテル利用者を繋ぐフードデリバリーサービスを提案した弘前大学医学部医学科4年の佐々木慎一朗さんのビジネスプラン「UMASHI-ローカルフードデリバリーサービス-」と、リンゴや桜の枝から作った和紙を活用した事業計画を提案した弘前大学研究イノベーション推進機構講師の山科則之さんのビジネスプラン「りんご/さくら和紙 創業事業計画」がそれぞれ優秀賞を受賞しました。
橋本塾長からは、「受講生の発表内容はそれぞれのこだわりと積み重ねて検討してきた事業内容になっていて非常に素晴らしい発表だった。また、既に起業の入口に立っている方もいて、今回も完成度の高い発表だった。この成果をこれから更にブラッシュアップして、本県の事業創業に繋げてほしい」と挨拶がありました。
受講生を代表して、チョウチヒョウさんから本起業家塾で学んだ成果に対する挨拶があり、修了式を閉会しました。
【注釈】じょっぱり=津軽弁で意地っ張りの意。「じょっぱり起業家」とは困難な状況にもしなやかに適応し,強い郷土愛を兼ね備えた起業家のことをさす。