令和5年2月10日(金)八戸サテライトにて、エネルギー講座「脱炭素社会とリチウム回収」を公益財団法人シルバーリハビリテーション協会と共同で開催しました。
同講座では、現代の生活に欠かせないリチウム資源について、革新的な研究で期待されている弘前大学理工学研究科 佐々木一哉 教授を迎え、今後の青森県の可能性と産業に関わる可能性を学びました。
初めに、佐々木先生から、世界的に影響のある欧州電池規制について、リチウム資源の需要や回収技術の課題などと合わせてお話がありました。後半では佐々木先生の取り組まれている、電気透析技術について、従来の技術課題の他に、革新的技術との比較や、地域への貢献に言及しました。まとめとして、コンソーシアムを形成しての新たな産業創成や、新しいエネルギーシステムとの親和性を踏まえ、再エネなどの余剰電力活用などの提案がありました。
当日はエネルギー環境経済、貯蔵・輸送に関する技術を擁する一般企業などから、会場参加とオンライン配信で27名の参加がありました。途中の休憩時間のみならず、最後の質疑応答の時間にも質問者が出るなど、専門的ではありましたが、活発で有意義な講義となりました。