弘前大学は令和4年12月22日、同大創立50周年記念会館において、起業家マインドを持って地域で活躍できる人材を育成することを目的とした「弘大じょっぱり起業家塾2022」の成果発表会並びに修了式を開催しました。
成果発表会では、令和4年6月から12月にわたり基礎・実践コースを履修し、各々のビジネスプランを練り上げてきた受講生のうち事前審査を通過した3名と高校生代表1名の計4名が、これまで学習してきた成果をもとに作成したビジネスプランを発表しました。
審査は「理念・意義・目標」「優位性」「実現可能性」「市場性・収益性」の4つの観点から行われ、受講生は限られた時間ながら、講師の指導を受けブラッシュアップを重ねた事業内容を審査員に対してアピールしました。
審査員からはプランの実現に向けた多くの意見やアドバイスが相次ぐなど白熱した成果発表会となりました。
修了式では、弘大じょっぱり起業家塾の石川隆洋塾長(弘前大学理事(社会連携担当)・副学長)から、履修条件を満たした受講生一人一人に履修証が授与されました。続いて、最優秀賞と優秀賞が発表され、規格外のホタテ等を使った冷凍食品販売事業について提案した野辺地町地域おこし協力隊の横井さくらさんのビジネスプラン「のへじ町ホッタピー商店創業事業計画」が、最優秀賞を受賞しました。
また、優秀賞には、高齢者向けの野菜スープとお弁当の販売事業計画を発表した弘前大学大学院地域共創科学研究科1年の船木久美さんと、外国人観光客向けのオーダーメイドのガイド事業を発表した弘前大学大学院人文社会科学研究科2年の高田新太郎さんがそれぞれ受賞しました。
石川塾長からは、「皆さんの発表は自分のためではなく、地域を良くするために考えられたビジネスプランで非常に素晴らしいものばかりであった。この思いを是非次の段階に繋いでいただき、本学と共に地域一丸となって頑張っていただきたい」と挨拶がありました。
受講生を代表して、船木久美さんから、「事業計画は作成した人の人となりが見えるため、自分の哲学を盛り込み、心を掴む必要があると感じた。また、自分のビジネスについて考えを整理することができ、視野を広げることができた」と挨拶があり、修了式を閉会しました。
【注釈】じょっぱり=津軽弁で意地っ張りの意。「じょっぱり起業家」とは困難な状況にもしなやかに適応し、強い郷土愛を兼ね備えた起業家のことをさす。