弘前大学では、令和4年9月21日（水）に青森県むつ市「来さまい館」において、「令和4年度むつサテライトキャンパス『食育健康講座』」（3回目）を開催しました。
本サテライトキャンパスは、青森県下北地域において、むつ市を中心に学生の滞在型学習、大学講義レベルの公開講座・講演会等の実施、大学の各種広報活動、その他地域の活性化に資する事業を実施することにより、賑わいの創出とともに、地方創生や人材育成等に貢献することを目的として、平成28年7月にむつ市、弘前大学及び青森中央学院大学がバーチャル型のキャンパスとして共同で設置したものです。
本公開講座は、青森県下北地方における特産の農水産物を素材に、弘前大学等のシーズを活用し、その機能性や機能を活かした調理方法等を紹介するもので、食育文化の向上により、生産者はもとより加工業者や販売に関わる業者のモチベーションを高め、地域産業の活性化を図ることを目的として、令和4年7月22日から10月19日まで全4回の開講を予定しています。
第3回目は、加藤陽治 弘前大学名誉教授から「トマトの健康栄養機能を考える」と題した講義が行われ21名が聴講しました。
講義では、野菜・果実に含まれる抗酸化成分について説明し、その中で特にトマトに多く含まれるリコピンの機能性について解説があり、効果的・効率的な摂取方法のポイントについて紹介がなされました。引き続き、料理研究家 坂本謙二 氏 からトマトを活用した「ミネストローネ」や「ラタテュイユ」等についてのレシピ説明及び試食が行われました。
その後の質疑応答では、「ミニトマトのリコピン含有量が多い理由」や「トマトの加工品を活用した効果的な摂取方法」について質問が飛び交うなど有意義な講義となりました。
