第6回ミーティングでは、通年テーマの「2050年の青森県を考える」の各論編の第2弾として、「歩きスマホから安心、安全、健康分野を考える」をテーマに、保健学研究科・髙見彰淑教授からのレクチャーを受けました。
まず、髙見教授の専門領域である脳卒中のリハビリテーションを事例に、脳機能や神経に関する基礎知識について講義があったのち、「安心、安全、健康分野」において社会課題となっている歩きスマホを保健学の観点からどのように捉えることができるか、研究事例の紹介がありました。
そのうえで、歩きスマホの問題点と利点、そして問題点を重視する場合には歩きスマホを抑止するための解決策とその課題、利点を重視する場合には歩きスマホの効果的な活用方法について、2人一組になってアイデアを出し合いました。
歩きスマホは当然一般にその危険性が指摘されており、「良くないもの」であるという前提があります。しかし、今回のワークを通じて、時間効率の向上や素早い情報入手、そして二重課題の実施による高齢者の認知・運動機能の維持など、歩きスマホによる利点は複数想定され、未来の社会を見据えると、「問題」である歩きスマホを、むしろポジティブに捉える可能性もあることが議論されました。
保健学研究科 高見 彰淑 教授のレクチャーの様子
グループワークの様子