令和4年6月16日(木)に今年度第3回目となる連携推進員定例ミーティングを実施しました。
第3回連携推進員ミーティングでは、2050年の青森県の姿を見通していくための基礎的な作業として、2030年を見据えた「青森県基本計画」に何が書かれており、現行の県の施策としてどのような未来が目指されているのか、講義の受講とグループワークを通して把握していくことを目指しました。
ミーティングの前半では、佐々木准教授より「青森県基本計画は、なぜ「選ばれる青森への挑戦」なのか」をテーマとした講義を行い、青森県基本計画に掲載されているデータや施策の考え方を概観しました。
ミーティングの後半では、3グループに分かれ、青森県基本計画を読んだ上での気づきや、自分が知事(もしくは計画策定担当者)だった場合、どのような未来を目指すかについて、意見交換を行いました。具体的には、以下のような意見が出されました。
<青森県基本計画を読んだ上での気づき>
●計画に掲載されているデータを見ていくと、平均寿命やゴミの分別率など、青森県が全国平均を大幅に下回っている指標が目に付いた。こうした指標を改善していくことが、最終的には計画の中で大きな課題となっている人口流出の防止にもつながるのではないか。
●計画の中では、特に女性の学校卒業後の県外転出が課題とされていたが、問題は転出する人々が考える生活の理想像と、県内での生活のあり方のミスマッチがあるのではないか。首都圏のような労働環境を実現することや、県内企業等において女性の幹部比率を増やすことが必要ではないか。
●また、女性の県外転出について、全国の他の都道府県も同じ動向になっているのかが気になった。もし他県も女性の県外転出に悩んでいるのであれば、青森県に逆に誘引するチャンスもあるのではないか。また、結婚・出産や年金受給等のライフステージの変化にともない、女性が同じ職場で就業継続しているのか、それとも職場を変えているのか等にも関心を持った。
●計画に掲載されている長期の人口ビジョンで、2080年になると人口が72万人程度で下げ止まりすると見込まれていることは意外に感じた。ただし、下げ止まりするためには、様々な難しい条件を満たす必要もあると感じた。
●三方を海に囲まれているにもかかわらず、産業従事者のデータを見ると、漁業に従事している人が少ないのではと感じ、その理由が知りたくなった。
●労働生産性の向上が目指されているが、労働生産性の向上の幅に比べて、所得の向上の幅が小さくては、結局、生活の質向上につながらないのではないか。
●県産品のブランド化が進められていることを多くの県民は知らないと思う。強みを活かしていく取組は必要と思う。
<自分が知事(もしくは計画策定担当者)だった場合、どのような未来を目指すか>
●企業・環境・地域のそれぞれに「三方よし」で長期的発展を目指すのが良いのではないか。
●待機児童ゼロ、お祭り、伝統文化など、青森県の様々な長所や魅力をもっと自覚した上で自信を持ち、前向きなマインドでアピールできる未来が良いのではないか。
●青森県で生まれてから死ぬまでの自分の人生が見通せるような、暮らしやすい社会になれば良いのではないか。
活動の様子