弘前大学では、令和元年１１月３日（日）に青森県西津軽郡深浦町役場において、「令和元年度深浦エコサテライトキャンパス第１回公開講座」を深浦町と共同で開催しました。
　本サテライトキャンパスは，高等教育機関がない青森県西海岸方面において，深浦町を中心に学生の滞在型学習，大学講義レベルの公開講座・講演会等の実施，大学の各種広報活動，その他地域の活性化に資する事業を実施することにより，賑わいの創出とともに，地方創生や人材育成等に貢献することを目的として，平成28年5月に弘前大学と深浦町がバーチャル型のキャンパスとして共同で設置しているものです。
　本公開講座は「本当に、子供の力になる「命の教育」とは～深浦町の保健教育の取組から～」のテーマのもと、深浦町が自殺対策として取り組んでいる「SOS の出し方教育」について、子どもが生きる喜びを味わい、健やかに成長するためにはどのような関わりや教育環境が必要なのかを、学校教育関係者と保健福祉行政関係者を交えて討論することを目的にシンポジウム形式で開催しました。
　最初に、４人のシンポジストがそれぞれの立場から「自殺予防」や「SOSの出し方」、「命の教育」などについて話題提供が行われ、その後、シンポジストと会場の来場者を交えてディスカッションが行われました。
　本公開講座には住民や学校関係者、役場関係者、学生等が約３０人参加し、「生徒との関係づくりについてどうすべきか」や「過去のＳＯＳ経験についてどうするべきだったのか」等、会場全体が参加する有意義なシンポジウムとなりました。