平成30年度 弘大じょっぱり起業家塾 実践コース 観光ビジネス演習

更新日 2019.03.20

講義概要・目的

観光に関わる新規ビジネスプランを作成する基本プロセスをチーム学習にて経験することを目的に実施する。これにより観光ビッグデータによる現状分析を踏まえた観光戦略の立案など、今後の観光に求められる能力の育成を目指すものである。

講義プログラム

実施日時 講義タイトル 講師
10月9日(火) イントロダクション 森樹男
弘前大学人文社会科学部教授
第1回講義(16:00~17:30)
「観光先進国の実現に向けたJR東日本グループの取組」
向田敏弘氏
東日本旅客鉄道株式会社
総合企画本部 観光戦略室 課長
第2回講義(18:00~19:30)
「観光戦略策定のためのRESASの活用」
山口諒氏
東北経済産業局 
総務企画部 企画調整課
10月24日(水) 第3回講義(16:00~17:30)
「地域観光におけるWebマーケティング」
大浦雅勝氏
株式会社コンシス代表取締役
演習①(18:00~19:30)
「Webマーケティングによる戦略決定~googleトレンドとSNSの活用~」
11月7日(水) 第4回講義(16:00~17:30)
「観光の経済効果を最大にする観光計画のあり方」
溝尾良隆氏
立教大学名誉教授・福井県立大学客員教授
演習②(18:00~19:30)
「観光ビジネスプランの作成(アイデア・コンセプトを考える)」
森樹男
弘前大学人文社会科学部教授
11月21日(水) 第5回講義(16:00~17:30)
「せとうちDMOが実践する世界標準のインバウンドマーケティング」
村木智裕氏
株式会社Intheory代表取締役
演習③(18:00~19:30)
「コンテンツの商品化を考える」
森樹男
弘前大学人文社会科学部教授
12月5日(水) 演習④(16:00~17:30)
「事業計画のブラッシュアップ」
森樹男
弘前大学人文社会科学部教授
演習⑤(18:00~19:30)
「事業計画をまとめる」
森樹男
弘前大学人文社会科学部教授
1月9日(水) 成果発表会・修了式

実施内容

第1回講義 観光先進国の実現に向けたJR東日本グループの取組

講師:東日本旅客鉄道株式会社総合企画本部 観光戦略室 課長 向田敏弘氏
日時:10月9日(火)16:00~17:30

講義では、JR東日本グループの経営の特徴として鉄道事業以外にも多くの事業を手がけていること、JR東日本が持つ新幹線路線の特徴から観光に力を入れる必要があること、国内外における観光の状況などを概観した。また、東日本大震災からの復興過程でJR東日本が取り組んできたことなどが論じられ、最後に今後の展望が、インバウンド対応やTRAIN SUITE 四季島等を例に述べられた。

第2回講義 観光戦略策定のためのRESASの活用

講師:東北経済産業局 総務企画部 企画調整課 山口諒氏
日時:10月9日(火)18:00~19:30

講義では地域経済分析システム(RESAS)の概要やどのように活用することができるのかなど、簡単な例題をもとに解説がなされた。また、全員でパソコンを使い、RESASを開き、地域経済データを活用した地域データの分析方法に関する演習を行った。最後に、RESASの活用事例の紹介があり、自らの事業計画を考える際のポイントを学習した。

第3回講義 地域観光におけるWebマーケティング(講義)

講師:株式会社コンシス 代表取締役 大浦雅勝氏
日時:10月24日(水)16:00~19:30

講義では、今は人々の情報収集ツールがスマートフォンになってきていることなど現状を把握することの重要性が述べられた後、消費者行動マーケティングについて解説がなされ、まずは認知してもらうことが重要であることが述べられた。最後に、地域観光の課題解決のためには、経済効果を目的にきちんと据えること、データを把握すること、具体的なアクションに結びつけること、そして効果の検証などをきちんと行うことの重要性などが述べられた。

第4回講義 観光の経済効果を最大にする観光計画のあり方

講師:立教大学名誉教授・福井県立大学客員教授 溝尾良隆氏
日時:11月7日(木)16:00~17:30

講義では、観光計画策定の目的として、入り込み観光客を増やし、その結果として地域への経済効果が大きくなることなどが説明されたが、ここでは外国人にとらわれる必要はないのではとの見解が示された。また、計画を作成する際に、見せ方が感興曲線を描くようになっているかが大事であると述べられた。最後に、観光の経済効果について解説があり、川越一番街商店街の取り組みなどが紹介された。

第5回講義 せとうちDMOが実践する世界標準のインバウンドマーケティング

講師:株式会社Intheory 代表取締役 村木智裕氏
日時:11月21日(水)16:00~17:30

講義では、 旅先として認知され、選択され、そして訪れてもらうためにはデスティネーションマーケティングが必要であることが述べられ、インバウンドマーケティングのセオリーに沿った取り組みが必要であることが主張された。また、せとうちDMOの事例をもとに、DMOの役割や、ターゲティング、そして旅先として認知してもらうために取るべき行動などについて論じられた。

演習① Webマーケティングによる戦略決定~googleトレンドとSNSの活用~

講師:株式会社コンシス 代表取締役 大浦雅勝氏
日時:10月24日(水)18:00~19:30)

演習では、まずグーグルトレンドを使って、青森県がどのようにみえているのか確認した。例として煮干しラーメンが挙げられ、東京でブームになっているが青森の煮干しラーメンと結びついていないこと、位置情報システムにより青森で検索して得られる情報と、東京で検索して得られる情報の違いがあることなどが説明された。また、SNSの役割はコミュニケーションツールであるとし、問合せが来ていれば対応しないといけないことや、WEBサイトとの役割分担を考えるべき等、SNS活用の重要なポイントについて述べられた。

演習② 観光ビジネスプランの作成(アイデア・コンセプトを考える)

講師:弘前大学人文社会科学部教授 森樹男 
日時:11月7日(水)18:00~19:30

演習では、まず地域経済活性化に結びつく観光について解説なされ、域内調達率の重要性について述べられた。また、後半は、履修生が考えている観光ビジネスプランの発表があり、その後グループ分けが行われた。

演習③ コンテンツの商品化を考える

講師:弘前大学人文社会科学部教授 森樹男 
日時:11月21日(水)18:00~19:30

演習では、事業計画の必要性や発想法について説明がなされた後、グループごとに事業計画のテーマや事業内容、ターゲットの設定についてグループワークを行った。

演習④ 事業計画のブラッシュアップ

講師:弘前大学人文社会科学部教授 森樹男 
日時:12月5日(水)16:00~17:30

演習では、グループで作成している事業計画について中間報告を行い、教員や履修生からコメントをもらい、計画のブラッシュアップを図った。

演習⑤ 事業計画をまとめる

講師:弘前大学人文社会科学部教授 森樹男 
日時:12月5日(水)18:00~19:30

演習では、グループの事業計画をまとめ、発表のための準備を行った。

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