ホスピタルカフェ2020|弘前大学 地域創生本部

地域特性を活かした施策
地域活性化施策の企画・立案

ホスピタルカフェ2020

更新日 2021.05.06

~大切なコトだからイマ聞きたい、ホントのコト、将来のコト~

弘前大学医学部附属病院ナース2名✖弘前大学医学部保健学科3名


 

Q1.春からAさんが5年目でBさんが4年目とお聞きしたのですが、1年目からずっと今の部署に所属しているんですか?

AさんBさん:そうですね。

 

Q2.最初に所属する部署はどのように決めましたか?

Aさん:在学中の実習先が呼吸器内科でした。実習期間、呼吸器内科の先輩方に詳しく教えてもらったので第1希望は呼吸器内科でした。また、癌領域や緩和ケアにも興味があり、第2・3希望で消化器内科・膠原病内科を選択しました。

Bさん:県内の大学を卒業していて、弘前大学医学部附属病院は未知でした。呼吸器内科は色々と勉強になるので1年目に経験しておくと良いという話をよく聞いていたので、総合的に学べると思い第1希望で呼吸器内科・外科を選択しました。また、癌とか化学療法・終末期医療にも興味があり、専門的に学べると思い第2希望に消化器内科・膠原病内科を選択しました。

 

Q3.部署の異動には決まりがありますか?

AさんBさん:2~3年位です。早い人だと2年目に異動することもあります。基本的には、異動の希望を取る機会があり異動したい旨を書いて強く希望すれば異動することもあります。

 

Q4.お二人が異動を希望しなかった理由は何ですか?

Bさん:私の部署は取り扱う疾患が多いところなので、まだ学び足りなくて極めたいという思いがあったのでまだ異動しなくてもいいかなと思いました。

Aさん:私のいる部署は、職場の雰囲気が良いと思います。それと、癌領域を扱う部署なのでお看取りとか緩和ケアの経験がまだ浅いと感じているので、今の部署でもっと経験を積みたいと思っています。

 

Q5.1年目から先輩が優しかったら学び易いと思います。先ほど、「今は3年目・4年目とやりがいを感じてきている」と思いますが、お二人の1年目はどうでしたか?

Bさん:1年目は本当に辞めたかったです。付いていくのに必死でした。覚えることも次から次へと増えていくので、メモしているけど頭は付いていかなくて指示通りに動けなかったです。それで先輩看護師から注意を受けて落ち込むことも多かったんですけど,出来ることが増えてくると先輩方から頼まれる仕事が増えて自信がついていきました。2年目になってからは、辞めたいと思わなくなりました。1年目は辛いかもしれないけど、1年経てば厳しくされて良かったなと思えることも多いので頑張り時だと思います。

Aさん:私は実習とは違う辛さがありました。まず、慣れるのもそうだし、どう先輩に声をかけていいのかも分からず、自分自身何が分からなくてなにを聞けばいいのかも分からず、あたふたしているような感じでした。私が1年目の時は、まだどの部署も3交代制をしていた時期で夜勤・準夜勤・深夜に慣れるのが精一杯でした。勉強もしていかないとダメだっただろうけど、前半の6カ月くらいまでは出来ませんでした。勉強していないと結局、先輩方の言っていることも分からないので勉強してそれが分かるようになっていくとやりがいを感じられるようになりました。そうすると、先輩方も仕事を任せてくれるようになるので少しずつ慣れていけば良いと思います。1年目は辛いし辞めたいと思うだろうけど、その中で自分なりのやりがいや楽しさを見つけて勉強していけば慣れていくのかなと思います。
1年目に先輩方から教えてもらったことは今でも気を付けるようにしています。1年目に先輩方から言われて分からなかったことが、後から分かってくることも多いです。自分が先輩の立場になり、あの時は分からなかったけど,先輩が言っていたのはこういうことかと思うことも多くて後輩に先輩から言われたことを同じように言うこともあります。そうしていくことで、後輩の育成にもつながっていくのかなと思います。

 

 

 

 

Q6.どのような勉強法をしたら、変わっていきましたか?

Aさん:最初は、先輩に「メモして」と言われたことをひたすらメモしていました。その場でバーッとメモしたことを帰宅してから、1日にこれだけは覚えようと決めてまとめていました。メモを取ってそのままでも良いんですけど、バーッと書いただけだと後から見返しても分からなくて何回も先輩に聞いてしまうので、まとめていく方が学びに繋がると思います。(メモ1冊分、何を書いているのか分からないメモ帳もありました。笑)
1年目は、メモを取って帰宅してからまとめていくのが大事かなと思います。回数をこなして慣れていけば、書かなくても覚えることが出来るようになります。

 

Q7.最初の頃は、仕事が忙しかったり自分の勉強時間を確保したりで忙しいと思うんですがプライベートの時間はあるんですか?

Aさん:実習の時もそうだったのですが、ずっと立って仕事をするので足が痛すぎて先輩方すごいなと思っていました。日勤5連勤なんて出来ないと思っていました。でも、まず生活リズムを整えないと勉強することも出来ないです。仕事をして帰宅してご飯を食べてゆっくり休んでから寝る前に5分でも良いので、先輩から言われて分からなかったことを調べる習慣を少しずつ付けていけばいいのかなと思います。習慣化していくと少しずつ勉強の時間が取れていくので、休みの日はどう過ごそうか考えられるようになっていきます。私も6~7カ月目位は、出来なかったです。疲れて帰宅して寝る感じだったので、始めから頑張りすぎなくて良いと思います。

 

Q8.夜勤とか、生活リズムを整えるのが大変だと思いますが、どう慣れていきましたか?

Bさん:夜勤の翌日が休みであればゆっくり過ごしますが、日勤や遅番の日は日中寝ずにぼーっとする時間を取って、夜はいつも通りの時間に寝て生活リズムを崩さないようにしています。

Aさん:夜勤前日の長日勤は8時30分~19時30分までの勤務で、晩の夕食の介助をしてから帰ります。その日は、翌日が夜勤なので私も日付が変わるくらいまで起きて準夜勤のような感じで寝ます。翌日の夜勤の始まる時間が18時30分からなので、朝早くから活動して午後は13時・14時からギリギリの時間まで寝て準備をして出勤しています。日勤5連勤をしていた方が楽だと思っていた時もありましたけど、今は夜勤の方が楽だと感じています。なんでなんだろう?笑

Bさん:日勤の朝は、早起きだから?笑

Aさん:日勤が5日間続くのは体力的にキツイ時があります。長日勤をして夜勤だと、長日勤の後に少し夜更かしをすることも出来るので今は夜勤の方が楽だと感じています。休みの日は、体力の限界で夕方の5時くらいまで寝ていることもあります。看護師の中には、家庭を持っている人もいるので過ごし方は人それぞれですね。夜勤は、身体的にはしんどいけど気持ちの面で楽だと感じています。

AさんBさん:今は、日勤で早起きを5日続けるより、長日勤をして夜勤をする方が気持ちの面で楽ですね。

 

Q9.日勤とか2交代制だと思うんですが、希望はどのように出していますか?

Aさん:最初、私が入職した時はまだどの部署も3交代制でした。でも、1年目の途中から3交代制から2交代制へ変わりました。まず、私の部署ともう1つの部署が2交代制が始まり、希望はある程度アンケートを取って、徐々に2交代制へ移行しました。2交代制へ移行してすぐの頃は、慣れるまでゴタゴタしていました。3交代制と2交代制のどちらも経験してみて、今は2交代制の方が断然良いなと感じています。3交代制だと...

Bさん:休みないですよね。

Aさん:そうですね。3交代制だと深夜・深夜・日勤、もしくは日勤・準夜勤・準夜勤でした。深夜・深夜・日勤だと、深夜から朝まで勤務してまた翌日も同じ勤務をしてから、17時まで日勤をしていました。それよりは、2交代制で日勤と夜勤をして翌日休みの方が良いなと2交代制になってから思います。

 

 

Q10.1か月のお休みはどれくらいありますか?

Bさん:休みは割と考えてくれます。チームで被らないようにとか、2人以上は一度に休めないとか制限はあるけど割と希望を出すと休むことが出来ます。

Aさん:私の部署は、休みがまとまっているような気がします。毎月のイベントや研修とかに合わせて休みを固めてくれます。私の部署の師長さんは、2~3連休は月に何度か入れてくれています。休みのために、みんなで頑張ろうってなります。まとまった休みがあると身体的に助かります。連休のために連勤も頑張ろうと思えます。

 

Q11.お休みの希望は、どう伝えていますか?

Aさん:休みの希望を書く用紙があって、それに休みの希望や研修の日程を書いています。基本的には、その用紙を参考に師長さんが勤務表を作ってくれます。夏休みも同じような感じです。

Bさん:1年の夏休みが、6日あるんですけど週休と一緒に取ることになり「この時期に、こんなに休んでも大丈夫なの?」ということがありました。でも、1年目の後半になると休みの希望などを入れやすくなります。1年目の後半に同期と休みを合わせて旅行に行って、息抜きをしていました。今はコロナの影響で行くことは出来ないけど、同じ病棟の人とも旅行に行ったりしていました。

 

Q12.職場の人間関係はどうですか?

Bさん:私の部署は、悪くないと思います。勤務時のメンバーによって仕事のし易さは少し変わると思います。

Aさん:私の部署は、忙しすぎてみんなでカバーし合わないと終わらない状況です。先輩方が、部署内の雰囲気作りをしてくれて、それを見て私たちも同じように後輩と接しています。忙しい状況でも皆で協力し合える関係が出来ています。仲の良い人が1人でも2人でもいれば、頑張れます。だから、だんだんとたくましくなってメンタルも強くなります。1年目は本当に凹んだりすることもあったけど、後からもっと頑張ろうと思えるので大丈夫だと思います。

Bさん:そうですね。私も強くなりました。分かります。

 

Q13.弘前大学医学部附属病院の魅力はありますか?

Aさん:福利厚生は、すごくいいと思います。産前休暇も育児休業も取得できるし、そこは魅力だと思います。産休とかではなくても、つわりが辛ければ有給で休むことも出来ますし、休みを取るときも周りの理解があるので取りやすいですね。男性でも育児休業を1か月とか3か月位、取得しています。

Bさん:そうですね。私の部署では、1年取得した男性の方がいます。

 

Q14.1~2年目で産休とか育休を取れると思いますが、周りの人たちの反応はどうですか?

Bさん:私の同期で2年目の4月に妊娠を発表をした人がいました。別に悪い反応は無くて「おめでとう」とか「(身体の調子は)大丈夫?」っていう感じでした。結構、ママさんもいるのでその辺は気遣ってくれます。遅番だとすごく動くし結構ケアとかも多いんです。本人は出来ますと言って仕事をしていたけど、つわりで具合が悪くなってしまった時も後1時間残っていたとしたら「寝ていて、良いよ」とか「これ、やらなくてもいいよ」とか優しくしてくれたと聞きました。個別に批判とかは全然無くてみんな受け入れてくれて,本人は申し訳ないと言っていたけど、気持ち的に働きやすかったと言っていました。

Q15.内科と外科で迷っているのですが、どのように決めましたか?

Bさん:自分の性格を考えて内科が良いかなと思って入職したんですけど、今は内科よりも外科の方が好きです。外科の患者さんの方が、内科の患者さんに比べて入院日数が短く、どんどん良くなって退院していくのを見られるところが今は良いなと思っています。

Aさん:私の部署は、内科しかなくて長い方だと1年とか2年位入院されています。内科も外科もそれぞれ違う良さがあると思います。内科はゆっくり経過していくので、ゆっくり診ることが出来るのは内科の良いところだと思います。外科は、経過が早いんですよね?ルーティンがもう決まっていますよね?

Bさん:そうですね。早くて1週間で退院される方もいます。

Aさん:患者さんと接して、お話が好きとかお話を受け止められる人だと内科に向いているのかなと思います。外科、行ったことないから笑。)

Bさん:内科は、結構お話しする時間が必要な人もいます。自立している患者さんより、寝たきりの患者さんの方が、ゆっくり接していく必要があります。時間はかかっても、お話しするのが好きであれば良いのかなと思います。

Q16.看護師国家試験は、どう勉強しましたか?

Bさん:資格予備校へ通いつつ、模試も受けていました。基本的には過去問を解いて1つ1つの項目の中でどんどん知識を増やしていって、設問の中で分かる知識を増やしていきました。分厚いテキストで単語などを覚えるよりも、問題を解いて覚えていった方が良いと私は思います。

Aさん:私も資格取得予備校に、通っていました。過去問も解いていて、確か、99回目の模試が難しくてそれ以降の5年間の年は看護師を増やすために緩くなっていったという年だと講師の方が話していました。だから、過去5年間の問題を解いても意味ないから1番難しい年の問題を解いた方が良いよとアドバイスをいただきました。ただ、同じ問題は出題されないから設問に書いてある疾患名とか治療法とかを勉強して、試験でその疾患や治療の設問が出たらなんでもこたえられるように勉強していました。

Bさん:苦手な所はなかなか頭に入ってこないし分からなくて、分かるところの知識をどんどん増やすようにしていました。私は苦手な所は浅く、得意な所を突き詰めて勉強していました。でも、必須科目は確実に押さえておかないといけないです。必須科目から勉強して模試も受けていけば試験に合格しやすくなると思います。

AさんBさん:必須科目からちゃんと勉強して、模試も受けていけば試験に合格しやすくなると思います。

 

Q17.他の部署の同期同士との関わりはありますか?

Bさん:本当に最初の4月位の研修は、同期が集まる機会が多かったです。研修中に隣の席になった子が他の部署の子で、そこから同期同士の交流が広がっていきましたね。今、仲の良い同期はほとんど違う部署の子が多いですね。人数も多いのでグループもいくつかあります。研修のグループが一緒になったり、研修で席が隣になったりすると交流が増えていくのかなと思います。ただ、今年度はコロナの影響で1年目の研修がほとんど出来なくなって、今の1年目の子たちは他部署の同期と関わる機会が無くなってしまいましたね。私の部署のプリセプティ(新人看護師)は、他部署の同期と話したりするか聞いても交流があまり無いようでしたね。

Aさん:私は4月の研修の時にみんなでグループLINEを作りました。

Bさん:私の時もグループLINEを作りました。

Aさん:飲み会がある度にそのLINEでやり取りをしていました。研修の日程は、同じ部署の人とは同じ日程にならないように組まれていました。研修の時は必ず他部署の人と話す機会がありました。研修の前に、他部署の人と話すようなお題が出されたりして他部署の同期と盛り上がる機会がありました。他部署の同期とは、プライベートで会うことが多いですね。

Bさん:たまに、病院の中ですれ違うことはあります。すれ違った時は「元気?」とか少し話したりします。他部署の同期と会うと元気が出ますね。

 

 

~座談会終了後~

終了後も看護師さんと学生が和気あいあいと交流をしていました。

 

 


 

 

関連リンク
弘前大学 (hirosaki-u.ac.jp)
弘前大学医学部附属病院 看護部 (hirosaki-u.ac.jp)

地域課題に関する相談・お問い合わせ

地域創生本部は、産金学官民連携や地域連携の総合窓口として、地域課題に関するご相談・協働のご提案を承っております。

弘前大学 弘前大学COI拠点 弘前大学 ボランティアセンター HUVC 青森創生人財育成・定着推進協議会 大学コンソーシアム 学都ひろさき 弘前大学地域創生本部 X公式アカウント