ハンセン病の回復者の方がたが暮らす全国13か所の国立療養所では、入所者数の減少と入所者の超高齢化時代を迎えている。青森市石江にある松丘保養園(1909年創立)もそのひとつである。日本のハンセン病政策の問題とともに、歴史的な時間のなかで、この松丘保養園のなかでの生活がどのように営まれてきたのか、その生活の歴史をどのように継承すべきなのか。 わたしたちは、ある人や人びとの生活の記憶を想起させるモノの総称として「ライフドキュメント」を定義している。さまざまなライフドキュメントをもとに、松丘保養園の生活の歴史、そこに暮らした人びとの記憶と接すること。通常の「歴史」の教科書では書かれていない、そのような生活の記憶からの歴史との接し方の意義を、このフォーラムでは話し合います。
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